2020年10月5日2 分
オーナーさんにとってはペットはまさに家族ですが
ペットセレモニーを行った場合、近親者が亡くなった時と同様に
喪に服す必要があるのでしょうか?
そもそも喪中とは近親者、特に同居の家族が亡くなった場合に、
一定期間死を悼み自身の行動を慎むことです。
慣例として故人の死から一年の期間が喪中とされています。
※厳密には「喪中」以外に「忌中」の期間もあり、
続柄などによって変わりますが、ここでは省略します。
ペットを家族として生活している人の割合が増えるに従い、
近親者の葬儀と同じように、ペットの不幸についても
喪中の風習を守る人もいらっしゃいます。
実はペットロス症候群から早く立ち直るためには、
ペットの死に対して喪に服すことで気持ちを整理することが効果的だと言われています。
最愛のペットを亡くしてしまったことから
ペットロス症候群に掛かってしまう人も少なくない時代、
自身の気持ちを整理する期間という意味での喪中の期間は必要なのかもしれません。
喪中の方は年賀状を出さず代わりに喪中はがきを送るのが一般的です。
では、ペットの不幸の場合どうするのが良いかということになりますが、
喪に服すと同様にオーナーさん(家族)の気持ちに合わせて
出す・出さないを決めていただければ良いです。
特にペットロス症候群となってしまった方にとっては、
年賀状を出すのも受け取るのも避けたいという方がいてもおかしくありません。
そういう方にとっては喪中はがきを送り、年賀状を失礼するという
対応をした方が自分自身の心のケアには有効であると思います。
ただし、お付き合いのある方全員がペットと暮らしており、
「ペットは家族同然」という考えとは限りません。
仕事関係の方やマナーに厳しい人には違和感や不快感を与えてしまうことがあるので、
ペットの死という出来事について理解してもらえる人に限定するのが
現状ではよいのではないかと思います。